✿ この記事で分かること
- 高校1年の担任として「これだけは外せない」に絞った学級経営の5つのポイント
- 「あ・じ・み」のしつけを、生徒を従わせずに続けるコツ
- 床の印と前面掲示で整える、教室環境づくりの考え方
- 言葉の暴力に向き合うホームルームで、生成AIを相談相手にするやり方
今年度、私は高校1年生の担任をしています。
長く担任をしてきた中で、学級経営ではいろいろなことに気を配ってきましたが、今年は「これだけは外せない」というポイントに絞り、無駄を省いて徹底することにしました。
ところが省力化したにもかかわらず、クラスの状態がかなり良くなってきて、生徒同士が信頼し合いながら過ごす場面が見られるようになってきました。
対応が難しい生徒の多い学校での勤務が長かったので、手をかけすぎているのではと思えるところもあるかもしれません。
それぐらい用意周到にやらないと厳しかった、という私のキャリアも関わっているのだと思います。
学級経営で「これだけは外せない」5つのポイント
最初に、今年私が絞り込んだポイントを一覧にしておきます。
| ポイント | やっていること |
|---|---|
| ① あ・じ・みのしつけ | 挨拶・時間・身だしなみを、従わせずに言い続ける。できている生徒を褒める |
| ② 環境整備 | 床に印を打って机をそろえる。前面掲示は目の前の生徒に合わせて減らす |
| ③ 言葉の暴力への指導 | 放置せず、すぐにホームルームで。データ入りのスライドで伝える |
| ④ 話し合いの時間 | じゃんけんで決めず、行事のたびに事前の話し合いを確保。教員はそばにいる |
| ⑤ 先生が元気でいること | さりげなく褒める・面談の使い分け・学級通信はClassiで |
① 「あ・じ・み」のしつけは、生徒を従わせることを目的にしない
挨拶をする、時間を守る、身だしなみを整える。
いわゆる「あ・じ・み」のしつけは、ずっと言い続ければいいと思っています。
ただし大切なのは、生徒を従わせることを目的にしないことです。
挨拶を強要すると、心のこもらない挨拶になってしまいます。
だから、まず教員自身が自分から気持ちのよい挨拶をし、美しい挨拶ができている生徒をきちんと褒めるようにしています。
時間を守ることは相手を大切にすることであり、そこには人間性が現れるんだと伝えています。
身だしなみも、きちんと着こなしている生徒や、自ら整えようとしている様子を認め、褒めています。
言うことを聞かなかったからダメだと思いながら指導していたら、教員の方が疲れるばかりだと思うんですよね。
地味で即効性もなく、繰り返しばかりで徒労感を感じる指導です。
けれども3か月、4か月と続けるうちに、シャツを出していた生徒が入れるようになり、声をかけるとブツブツ言いながらも身だしなみを整えるようになってきました。
② 環境整備:床の印と前面掲示
環境整備も大きいと感じています。
ピカピカにする必要はなく、ほどほどの清潔感があれば十分です。
机と椅子の並びは、床に印を打ち、「机の右端はここに揃えようね」と決めています。
最初は、中高生にそこまでする必要はないのではと思っていました。
ところが小学校の先生に聞いてみると、印に合わせてきれいに並べていると、子どもたちの方が揃っていないと気持ち悪いと感じるようになるのだそうです。
半信半疑でやってみたら本当にその通りで、今では生徒の方から「先生、印が薄くなっているので打ってください」と言ってくるほどです。
また特別支援教育の観点から、前面掲示を少なくしました。
すると、変ないたずらや気の散り方が減りました。
ただ、以前の勤務校では、生徒が予定を把握して計画的に動けるよう、情報を多めに掲示していたこともあります。
掲示の正解は一つではなく、目の前の生徒に合わせて考える必要があるということです。
③ 言葉の暴力には、データ入りのスライドでホームルームを
特に男子の場合、クラス替えの直後は、誰がマウントを取るかという序列争いが起こりがちです。
教員の見えないところで、傷ついたり心苦しく感じたりしている生徒が必ずいます。
だから言葉による暴力は放置せず、すぐさまホームルームの時間をとって指導します。
その際はスライドを用意し、単なるお説教ではないことを示して、それがいかに許されないことなのかをデータに基づいて伝えます。
私が若い頃は、熱意だけで話していました。
経験を重ね、勉強を重ねるうちに、根拠となるデータを示しながら話すことがとても効果的だとわかるようになりました。
生成AIと一緒にスライドを作る流れ
今は生成AIがよい相談相手になってくれます。私の場合は、次のような流れです。
- クラスの状況をAIに伝える
- 補足したいことや、入れたいデータをオーダーする
- 対話しながら、話の流れを提案してもらう
- 「高校1年生向けに」と伝えて、その年代の心に響く言い回しを考えてもらう
- 最後に、教員ならではの言葉遣いや思いを自分で入れ込む
私たち教員ならではの言葉遣いや思いを入れ込むことは、とても大事だと思います。
今年度は、年度当初、7月の初め、夏休み明けの3回行いました。
7月は、なんだか落ち着きがないなと気になりだし、真面目な生徒から「厳しい言葉が聞こえてきてしんどいです」という訴えがあった時でした。
これをやるのとやらないのとでは、明らかに差が出ます。
④ 合意形成の場をつくる:じゃんけんで決めない話し合い
今のクラスには、話し合いや対話にどうしても時間がかかる生徒が多くいます。
その時間を取らずにいると、合意形成の場がないまま、声の大きい人が好きなようにやってしまいます。
そこで、クラス行事のたびに事前の話し合いの時間をできるだけ確保し、私は口出しはせず、そばにいるようにしています。
教員がそばにいるだけで、行き過ぎた言動への抑止力になります。
じゃんけんで決めるのではなく、みんなで話し合って最適解を作っていく時間を大切にしようと呼びかけています。
⑤ 先生が元気であることが一番の教育条件
褒めるときは、他の生徒に聞こえるように大げさにではなく、さりげなく。
何でもない放課後に、ちょっとした雑談をすることもあります。
面談は回数を重ねればよいわけではなく、全員と順番に話す時期と、気になる生徒を呼ぶ時期を使い分けています。
学級通信も、今はあまり作らず、Classiで保護者に連絡しています。
面談ばかりで先生が疲れてしまっては本末転倒です。
先生が元気であることが一番の教育条件だと、私は考えています。
心理的安全性は、地味な毎日からしか生まれない
振り返ってみると、私の学級経営は本当にシンプル・イズ・ベストです。
派手なことをしていなくても、その先生なりの教育理念を持って、できることを地道にコツコツ続けていけば、ふかふかした土壌ができていきます。
その土壌の上でこそ、生徒は教室で安心して安全に過ごすことができるのだと思います。
つまり、心理的安全性は地味な毎日からしか生まれないということです。
皆さんのクラスでは、「これだけは外せない」というポイントは何でしょうか。
✿ まとめ
- 学級経営は「これだけは外せない」に絞ると、省力化しても良くなる
- あ・じ・みのしつけは、従わせずに、褒めながら言い続ける
- 床の印と前面掲示の工夫で、落ち着ける教室環境をつくる
- 言葉の暴力はすぐにホームルームで。生成AIと相談したデータ入りスライドで伝える
- じゃんけんで決めない話し合いと、先生が元気でいられる省力化が土壌を育てる
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※この記事はClaudeをアシスタントとして使用しました。
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