オンライン交流会報告「自由進度学習」について知る・語る・考える|国語科に自由進度学習は馴染むのか

✿ この記事で分かること

  • 第38回オンライン交流会のプログラムと、自由進度学習の概要
  • 星野桃太郎先生の実践「ブッククエスト」
  • ブレイクアウトルームで話題になった批判的な見解と改善案
  • 「すでに部分的に取り入れていた」という私の気づき

4月26日(土)21:00~第38回今日も明日も授業道オンライン交流会を開催しました。

テーマは「自由進度学習」です。

(1)プログラム

(2)自由進度学習の概要

この会を開催するに当たっていろんな書籍に目を通しました。

感想は・・・本格導入はとても大変そうだなあ・・・(汗
ノウハウの取得から経験を重ねて生徒実態に合わせるまで試行錯誤が必要だと思いました・・・・。

で、概要説明をまとめるには途方もない労力が必要だと感じたので、GeminiのDeep Researchにお願いしました。スライド貼ります。

上記スライド下部は私のコメントです。

教育観、文化的背景の違い、ICTの浸透率、施設設備、クラスサイズなど、そもそものハード面の違いが大きいのでは・・・。
また、中・高等学校の国語科があつかう文章の難易度が高いことも、個別最適化や自由進度学習をデザインする際に大きな障害になっているのではないだろうか。

個別最適なテーマ、手段、方法で、自由な進度で、時にはクラスメートと協働的に学び、さらに自分で自分を調整しながら学んでいく生徒を育てる・・・といったイメージですね。

ただ、
●汎用性のある効果的指導法の確立
●負担増、働き方改革に逆行という面での解決策(DX?)
●教員のスキル習得のための研修機会の保障
●従来型との比較による検証

といった問題点が大いに残ります。

(3)実践例

星野桃太郎先生による実践例の発表がありました。
テーマは「図書館での資料検索授業~ブッククエスト実践報告~」

3学期末の余った時間、生徒に自分の興味・関心のある分野を通じて書籍に親しみ、本を読む機会を与え、文章に慣れ親しんでもらう事が目的です。

元ネタは・・・

https://www.clib.kindai.ac.jp/event/2024/0401-book_the_gathering_1.html

多様な生徒が興味を持って取り組める300ものクエスト=問題を用意されていました。生徒からもお題を募集したそうです。

そのクエストは細かく分野や難易度に分けて種類別になっていました。

生徒はそのクエストを解いて正解するとポイントになる・・・という仕組みで、自立的に取り組むのが難しい子も、好きなことを勉強する楽しさを味わい、生徒もゲーム感覚で取り組むことができたそうです。

(4)ブレイクアウトルーム

ブレイクアウトルーム前に私からの話し合いの柱を提示しました。

  1. 複雑な文脈を擁する文章を扱う国語科に果たして自由進度学習は馴染むのか?

  2. 「自由進度学習」をやるために授業づくりをする、という自己目的化になっていないか?ならないためにはどうあるべきなのか。

  3. 「場は共にしていても、思考は共にしていない」という状態になっていないか。

  4. 過重負担になっていないか?持続可能なのか?

  5. ご自身で実践経験があれば、実践事例の共有

3つのグループに分かれて20分間語り合いました。その後、共有タイムをとりました。

(5)話題になったことのまとめ

羅列的ですが、まとめてみます。

■従来型との接続面
●今までの授業のやり方と違うのでイメージが持てない。
●実は従来型の中で自由進度学習をやっているのではないか。

■批判的な見解
●過重負担。
●学習者が育たないと、自由進度学習ができない。
●中学校、高等学校の文章はレベルが高く、レベルに応じてというよりも、(学力が低くても)生徒の経験や生き方によっても読解の深さが変わってくるので、「進度」を指標化しにくいのでは。
●場は共有していても思考は共有していない問題をどう解決するか。
●それなら従来型の中に生徒が選べる段階を入れるだけでも良いのでは。
●自由進度学習という「型」にはめなくても、しっかり思考して授業に取り組み、振り返りで自己調整していく力を次第に育めば良いのでは?

■改善案
●中高等学校の国語科では、部分的に自由進度学習を取り入れる方法が良いと思う。
●まずクラスで同じ土台を共有し、その後、自由進度学習に入り、最後はまたクラスで共有するという収束と拡散をデザインしていくとよいのでは。(それじゃ、従来型ですでにやっているじゃんw←黒瀬の声)
●読解方略と組み合わせると、自己調整学習の視点となるのでは。
●「自由進度学習」と名前を付けることによって、授業づくりをする上で、より深まっていくのではないか。

まとめきれていませんが、ざっとこんな意見が出ました。
そのほかにもチャット欄が活発に動いて、拾いきれない(汗
モデレーターをお願いしたいな・・・・

(6)私の気づき・感想

今回、会を開催してみて、かなり自由進度学習への認識が深まりました。

●教室が安心安全で、授業者がある程度手慣れていないと、自由進度学習に正面から取り組むのは非常に過重負担である。
●実はすでに部分的に自由進度学習を取り入れているのではないか。(今回勉強してみて私は部分的に相当取り入れていると思いました)
●今までの取り組みである程度生徒が主体的に思考し、表現しているのであれば、過重負担にならない程度の部分的自由進度学習投入でいいのでは。
●受験指導との相性は良いのか?
●デジタルを活用しての効率化を模索する必要がある。

会が進んで行くにつれ、過去に取り組んだ実践がどんどん思い出され、「あ、結局部分的に自由進度学習を投入してたし、かなりその年月が経っていたわ」ということに気がつきました。

現場の先生も相当数そうなのではないかと思います。
フルバージョンの自由進度学習はなかなかハードルは高いですが、プチ自由進度学習なら日常的に取り組めるし、今回「自由進度学習」という概念をある程度理解できたので、意識して授業投入できそうです。

なによりも、この会に参加してくださった人たちの活発で多様な意見交換、情報交換によって、会が深まりました。

チャット欄は活発に動き、フリートークもどんどん意見やコメントが出て、本当にありがとうございました。

このまま、私自身が安心安全な場作りにつとめ、この研修会をよりよいモノにしていきたいと思います。

フリートーク後、25時ぐらいまで、実はかなり濃密な話が続きましたwww

ありがとうございました。

参考リンク


https://sctn.jp/news-database/%e9%9b%91%e8%aa%8c%e4%bf%a1%e6%bf%83%e6%95%99%e8%82%b21659%e5%8f%b7%e3%81%ab%e3%81%8a%e3%81%91%e3%82%8b%e5%b7%bb%e9%a0%ad%e6%8f%90%e8%a8%80%e6%8e%b2%e8%bc%89

https://voicy.jp/channel/3397/6580341?fbclid=IwY2xjawJ5XipleHRuA2FlbQIxMABicmlkETFCTUdaaklLOGdIZnFwb1VyAR46ICaBVlL0Ko4shFYbmOyXYm86PS9j1yT3ptmLz8gwhl5dkAIuSQ_nLDH_qg_aem_9VDnMlrJaNEtL-fHAggDpQ

https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kyouiku17/kobetu-teian.html

第38回今日も明日も授業道オンライン交流会 使用スライド

https://docs.google.com/presentation/d/1P1iD4w1N3jI-4t8G3eWEZD6vj_LZOgVE_heQVX0_L0s/edit?usp=sharing


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