✿ この記事で分かること
- 学ぶことを半分諦めた生徒が多い学校で、突破口になったICT
- スライド作りから「勝手に自走」し始めた男子生徒
- 卒業時に贈られた「憧れの人」の動画
- 生徒が自走する条件と、「励まし」としての評価

今回は、「自走する生徒」とは一体どんなタイプなのか、そして教育現場でその火を灯すにはどうすればいいのかについて、私の実体験を交えてお話しします。
赴任早々、目の前が真っ暗に
舞台は、私が以前勤めていた高校です。そこは、勉強や授業に対して前向きになれず、学ぶことを半分諦めてしまったような生徒たちが多く通う、課題の多い学校でした。
私は赴任早々、国語科の改革から総合的な探究の時間(総探)の再構築、さらには生徒指導まで、山積する課題を一手に引き受けることになり、正直パニックに近い状態でした。
ICTの「拡張性」が突破口に
そんな中で突破口となったのがICTの活用です。ICTには、自分の持っている力以上のパフォーマンスを支援してくれる「拡張性」があります。
「字が下手でも、スライドなら輝ける」。字を書くのが苦手だったり、絵に自信がなかったりする生徒でも、デジタルツールを使えば、目に見える形で「できた!」という実感が得られる。これに生徒たちが猛烈にハマったのです。
「勝手に自走」し始めた男子生徒
| はじまり | ただのスライド作り |
|---|---|
| その後 | 自ら主体的にデザインを凝らし、プレゼン原稿を練り上げ、クラスや学年の代表として圧倒的なクオリティの発表を行うまでに |
| さらに | 自分で勝手にマイクロソフトの資格を取得。放送部の活動にもGoogleワークスペースを導入して運用を効率化 |
| 進路 | 大学のメディア情報学科へ進学 |
卒業の際、私にとって一生の宝物となる出来事がありました。彼は「憧れの人のライフヒストリー」という課題で私を選び、「この人によって進路が開かれた」という感謝のメッセージを動画で送ってくれたのです。不覚にも目頭が熱くなりました。
私自身は、彼を走らせようと必死に苦労した記憶はありません。むしろ、彼が勝手に伸びていくのを側で見ていた「棚からぼたもち」のような感覚でした。大人が意図して「自走」させるなんて、実は傲慢なのかもしれません。
生徒が自走する条件
この経験から、生徒が自走する条件が見えてきました。それは、その子が持っている「エネルギー」を肯定することです。たとえそれが「学校に行きたくない」というようなマイナスのエネルギーであっても、自分自身の意志で選択する力がある子は自走する可能性を秘めています。
私たち教員にできるのは、生徒が興味を持った瞬間に飛びつけるような自由な環境を整え、彼らの「個」を認めて励ますことではないでしょうか。
評価は「励まし」である
現在の「観点別評価」が本当にその機能を果たしているのかという疑問は残りますが、本来、評価とは生徒を追い詰めるものではなく、「励まし」であるべきです。生徒の背中を無理に押すのではなく、彼らが自ら走り出したくなるような評価のあり方、そして関わり方について、改めて考えさせられたエピソードです。
✿ まとめ
- ICTの拡張性は、苦手を抱える生徒に「できた!」という実感をくれる
- 自走は大人が意図してさせるものではなく、生徒のエネルギーを肯定するところから
- 教員にできるのは、興味を持った瞬間に飛びつける自由な環境と、励まし
- 評価は追い詰めるものではなく、励まし
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この記事はNotebookLMによる文章作成を行いました。



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