※この記事は、note で公開した記事の転載です。元記事:https://note.com/naomistyle/n/n7cbecc457aea
✿ この記事のハイライト
教育系ポッドキャストの日のテーマ「宿題」。
夏休みの宿題を7月中に全部終わらせていた私は、厳格な両親のもと、3姉妹の長女として育ちました。
5歳からのお手伝いで身についた「段取りする力」は、共働きの子育てでも大いに役立ちます。
ところが息子は全くの別人種。「やっとるやっとる」の返事を信じた結果、8月31日の夜中2時に「俺ってすごいと思う」とニコニコ報告されることに。
同僚の「男の風物詩ですよ」という一言、市民イベントで聞いた「宿題は人権侵害」という声、そして宿題大国・日本が生産性で遅れをとる矛盾。
宿題一つで視野が広がった瞬間を綴ります。


■7月中には全部終わらせて
私は小学校時代から宿題をきちんとする子で、8月31日に慌ててやるようなことは一度もありませんでした。
夏休みの宿題は7月中に全部終わらせ、自由研究などを残して、あとは自分の好きなペースで遊び暮らすのが常でした。
母は専業主婦できちっと子育てをし、父は規律や道徳にかなり厳格。
しかも私は3姉妹の長女で、指示通りに従順にやるのが当たり前という空気が家族の中にありました。
男兄弟がいたら、ハメを外したり宿題を雑にやったりする影響も受けていたかもしれないと、今になって思います。
■段取りする力が自然に身について
この計画性は、お手伝いの習慣と大きく関係していると思います。
5歳ぐらいからお使い、茶碗洗い、洗濯物たたみ。
中学生になるとお弁当を詰め、味噌汁を作るのも日課でした。
誰かが掃除を始めたら、自然にみんな立ち上がって分担する。そんな家でした。
この経験は、共働きで家事と育児と仕事を両立するときに大変役に立ちました。
ママ友から「なんでそんなに早くできるの」と驚かれるほど、今思えばすさまじい段取り管理が当たり前の感覚として身についていたのです。
厳しく育てていただいて感謝、という感じですね。
中学では10時就寝が至上命令で、限られた時間で宿題と予習を終わらせる集中力が毎日鍛えられました。
高校では塾に通う余裕もなく、自力で勉強方法を模索しながら、大学入試までなんとかかつかつたどり着きました。
■やっとるやっとる
ところがこの価値観のまま子育てに突入すると、下の男の子は全くの別人種でした。
上の娘は言われたことをきちんとやる、本当にできたお嬢さん。
一方、息子は小学3年生で目を離した途端、「やっとるやっとる」という曖昧な返事。
確認すると全然やっていませんでした。
6年生でまた任せると、「やってるやってる」の中間報告は大嘘で、8月28日に全くの手つかずが発覚。
8月31日の夜中まで半泣きで大量の宿題を片付けるという、私の人生には一度もなかった光景を目の当たりにしました。
翌朝、息子は「夜中の2時に終わった、俺ってすごいと思う」とニコニコ報告。
あまりの危機感のなさ、あまりの楽天的な考えに唖然呆然としました。
■8月31日ギリギリまでやるのは男の風物詩ですよ
この出来事を職場の30代の男性教員2人に愚痴ったところ、どや顔で返された言葉です。
さらに「始業式が始まってからが本当の勝負という場合もありますよ」とまで。
宿題は締め切りまでに終わらせるもの、という私の価値観は、ごくごく特殊な家庭環境が作り上げたものだったのではないか。
そう気づかされ、生徒一人一人の家庭環境や特性によって宿題のこなし方は違うのだと、より広い心で見つめられるようになったと感じています。
■宿題は人権侵害
以前、教員という身分を隠して市民のフリートークのイベントに参加したとき、ある保護者の方が、宿題は学校以外のその子の自由な時間を強権的に侵食する人権侵害だ、と言われ、衝撃を受けました。
海外には宿題という制度自体がない国もあると聞きます。
それ以来、ボリュームのある宿題を出す際は、これはちょっと人権侵害かなと躊躇するようになりました。
でも、よく考えてみてください。
宿題を大量に課す文化のある日本が、宿題をあまり出さない国々に生産性や経済面で遅れをとっている。
本当に興味深い矛盾ではないでしょうか。
ぜひその分野のプロフェッショナルに分析してもらい、適正な宿題のあり方を論文にまとめてほしいと思っています。
■宿題一つで視野が広がった瞬間
自分にとって当たり前だったことは、実は特殊な家庭環境が生んだものだった。
この気づきは、本当に宿題一つで視野が広がった瞬間でした。
皆さんの宿題との向き合い方、ご家庭でのエピソードもぜひお寄せください。
※この記事はClaudeをアシスタントとして使用しました。
#今日も明日も授業道 #国語教育 #子育て #宿題 #教育系ポッドキャストの日


