


今日は、前回の続きとして「生徒が生き生きとする総合的な探究の時間のテーマ設定」についてお話ししたいと思います。
私は総合的な探究の時間のカリキュラムマネジメントを6年間担当してきましたが、その中で生徒たちが本当に成長し、進路を選び、飛び立っていく姿を見てきました。この6年間は私にとっても最高の経験であり、全力を注いだと感じています。
総合的な探究の時間は、生徒の取り組み次第でクラス全体の雰囲気も変わります。
生徒がやる気を出してくれれば、先生たちもその姿に引き込まれ、より一層頑張ってくれるものです。
つまり、生徒が生き生きと探究に取り組むためには、テーマ設定がとても大切なんです。
今日はそのテーマ設定について、どう工夫していったかをお話しします。
まず、他校の視察などでよく見かけたのは、SDGs(持続可能な開発目標)や地方活性化、環境問題などを掲げるケースです。
SDGsは確かに流行っていますし、こうしたテーマは魅力的に見えます。
ただ、私自身は生徒にとって本当に内発的な動機付けになっているのか、少し疑問を感じていました。
表面上は立派なテーマでも、生徒が心からやりたいと思っているかどうかが大事だと思います。
また、小論文やディベート、プレゼンのスキルを育成することを前面に出す学校もありましたが、これも私にはあまり効果的に思えませんでした。
スキルを身につけようと言われて生徒が本気になるかというと、なかなかそうはならないものです。
結局、スキルの先にある「何をやりたいのか」が生徒の主体性を引き出すためには重要です。
さらに、グループ学習を強調する取り組みも見かけました。
もちろん、グループ学習には協働性を育てる良さがありますが、ただグループでやればいいというわけではありません。
生徒同士で支え合う姿勢が自然に出てくるよう、教員が信念を持って設計する必要があります。
それで、私が最も重視したのは「生徒が主体的に取り組むテーマ設定」です。
テーマがしっかり設定されれば、半分は成功したも同然です。
やる気が出るテーマを見つけた生徒は、自分からどんどん進めていくようになります。
テーマ設定のプロセスとして、まず最初に生徒に「自分が何に興味があるか」をブレインストーミングで掘り起こさせました。
例えば「筋トレが好き」という生徒がいたら、その生徒には「筋トレで足の筋肉を鍛える方法」について掘り下げさせました。しかし、そのままでは自己満足に終わってしまう可能性があるので、次のステップとして「そのテーマがどう社会に役立つか」を問いかけます。例えば「中高年の女性が肩こりしない筋力トレーニング」といった社会貢献を意識したテーマに発展させるわけです。
また、探究のモデルケースを多く見せることも重要です。生徒が多様な研究モデルに触れることで、自分のテーマをブラッシュアップしやすくなります。
こうしたプロセスを踏んでいくことで、生徒たちは次第に自分に合ったテーマを見つけ、深めていくようになりました。
さらに、探究ノートを活用しました。
これは生徒が日々興味を持った記事や情報を貼り付けたり書き込んだりするノートで、定期的にグループ発表を行いながらお互いに刺激を与え合いました。
これにより、自然と探究テーマが見つかり、自分の興味を社会貢献に結びつけていく力を養っていきました。
例えば、ある生徒が「カフェが好き」というところから、地元の有機食材を使ったオーガニックカフェの研究に発展させることができました。
このように、テーマを深めていくには、教師の助言が重要です。また、夢ナビというサイトで大学教授の研究事例を参考にし、自分のテーマをさらに洗練させていく方法も取り入れました。
生徒たちが主体的に取り組めるテーマを設定することが、総合的な探究の時間を成功させる鍵だと改めて感じました。
テーマ設定がしっかりできると、生徒たちは自然と動き出し、成長していきます。
詳しい内容については、私のブログにもまとめていますので、興味のある方はそちらをご覧いただければと思います。

それでは今日はこの辺で。聞いてくださり、ありがとうございました。またお会いしましょう。



コメント