
授業道オンライン交流会のフリートークから見えた教育の「いま」
こんにちは、「今日も明日も授業道」黒瀬直美です。
今回は第211回のPodcastをnote記事としてまとめてみました。
https://youtu.be/saopoIi8POE?si=8JiE3yAMz7NjcN6y
テーマは、「少子化とDX(デジタルトランスフォーメーション)で変わる大学入試」について。
この配信のきっかけは、先日開催された第38回授業道オンライン交流会の後のこと。
普段はフリートークが夜11時頃には終わるのですが、この日は11時半を過ぎても熱が冷めず、3〜4人の先生方とさらに深い話へ…。
その中で、「大学入試がすでに大きく変わってきている」ことに、改めて驚かされました。
入試の中心は「年内」にシフト中
まず話題になったのは、少子化の進行によって、大学入試の構造が急速に変わっているということ。
共通テストの受験者数は30万人台にまで減少する見込み。
そんな中で、私立大学だけでなく国公立大学も年内入試(総合型選抜・学校推薦型選抜)に重きを置くようになってきています。
今や入学者の6割が年内入試で決まるとも言われており、この比率は7割近くにまで増える可能性も。
つまり、一般選抜だけに照準を合わせた進路指導や授業設計では、すでに時代遅れになりつつあるという現実が浮き彫りになりました。
変化する「指定校推薦」の仕組みとDXの波
さらに興味深かったのは、指定校推薦のDX化に関する情報。
高校の求人票管理を手がけていたある企業が、「指定校推薦のデジタル管理サービス」まで手掛け始めたというのです。これにより、
-
郵送作業や個別管理の負担が軽減
-
大学側もコストを削減しながら指定校推薦枠を効率的に提供
-
高校もリアルタイムで指定校情報を受け取れる
という形で、推薦制度そのものがより戦略的かつスマートな仕組みに変わりつつあります。
まさに入試の「前倒し」と「効率化」が進んでいるのです。
偏差値帯の変化と地域差
また、某受験企業の偏差値帯データによれば、中堅大学層の偏差値は「団子状態」になりつつあるとのこと。
難関校の競争は相変わらず激しい一方で、中堅校では「そこそこ入れる」状態が広がっているのです。
この傾向には地域差もあり、関東圏ではMARCHなどの大学群への競争が激しいのに対して、関西圏では比較的多様な選択肢があり、競争の激化が和らいでいる印象もあります。
学校の授業も「総合型選抜」対応へシフトせよ
これからの進路指導や授業では、
-
小論文指導
-
探究活動のポートフォリオ化
-
生徒一人ひとりに合わせた進路設計
といった総合型選抜を意識した取り組みが不可欠になります。
「学びとは何か」「なぜ学ぶのか」を生徒自身が考え、受験=ゴールではなく、その後の学び続ける姿勢を育てる授業づくりが、これからの教育に求められるのではないでしょうか。
まとめ──高校教育の「シフトチェンジ」が進路保証の鍵になる
生徒が減少していくこれからの時代、大学側は「前倒し」で優秀な人材を確保しようとしています。
その波に乗るためには、学校もまた、授業や進路指導の在り方を見直さなければならない。
探究型授業・総合型選抜対応・学びの意味を問い直す──これらの視点から教育を再設計していくことが、高校現場での「進路保証」につながるのです。
実は、私がかつて勤めていたある中高一貫校では、15年以上前からこの方向に舵を切っていました。
そしていま、「時代が追いついてきた」という感覚を強く持っています。
これからも、教育の最前線に立つ皆さんと共に、よりよい授業、よりよい進路支援について考えていきたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
次回の配信も、どうぞお楽しみに。


コメント