
🎙️ ポッドキャスト「今日も明日も授業道」第429回より ゲスト:細川和哉先生(日本体育大学柏高校・数学科・教員3年目・24歳) ホスト:黒瀬直美(ベテラン女性教員)

📝 概要欄
男子生徒の行動の謎を、20代男性教員・細川先生との対談で解明しました!忘れ物が多い本当の理由、ガチャガチャ動く裏にある心理、「やるな」と言ったらやる理由…。長年男子と向き合ってきた私でも目から鱗の発見だらけ。若い女性の先生にぜひ聴いてほしい40分間です。
はじめに
若い女性の先生から「男子生徒の扱い方がわからない」「注意してもうまくいかない」というご相談をよくいただきます。
今回は、日本体育大学柏高校で数学を教える細川先生(24歳・教員3年目)をゲストに迎え、20代男性教員の視点から見た男子生徒のホンネを根掘り葉掘り聞きました。
大ベテランの私でも「そうだったのか!」と驚く発見の連続でした。
ぜひ明日からの教育活動に役立ててください。
なぜ忘れ物が多いの?
「忘れ物をしてはいけない」ということは、男の子たちもちゃんとわかっています。
前日の夜にしっかり準備して、朝も「これを持っていけばいい」と確認して…でも、玄関で靴を履いた瞬間に置いてきてしまう。
道中で気づいても、戻ると遅刻になるから、もう「忘れましたで乗り切ろう」となってしまうのだそうです。
「あの言い訳、嘘じゃなかったんだ!」と私も目から鱗でした(笑)
対処のヒント
怒るよりも、「忘れ物をするとこんな不利益があるよ」という訴えかけが心に刺さりやすいそうです。
「また怒られた」で終わらないよう、いろんな角度から粘り強く伝えることが大切。
1〜2回では変わりませんが、しつこく伝え続けることで少しずつ変わっていきます。
なぜあんなにガチャガチャ動くの?
ロッカーの鍵をガチャガチャ壊す、椅子をガタンガタンと傾ける…。あれ、なんでやるんでしょう?
細川先生の答えはシンプルでした。「目立ちたい」「見てほしい」という気持ちがベースにあります。
特に近くに好きな女の子がいると、「気にかけてほしい」という欲が強くなって大げさな行動に出てしまうのだとか。
さらに深掘りすると、もうひとつの理由が見えてきました。
一対一で先生と話したいというサインでもあるということ。
落ち着かない行動の後に「後でちょっと話そう」と声をかけると、態度がガラッと変わって素直に話してくれることがあります。これは私も経験済みです!
「やるな」と言ったらなぜやるの?
「テラスにものを投げちゃダメ」と言った瞬間に投げ始める…あれ、意地悪してるわけじゃないんです。
男の子の中には「やったらどうなるんだろう?」という好奇心が働くのです。
友達同士で「じゃんけんして負けた人がやってみよう」となってしまう。悪意ではなく、その瞬間の楽しさだけしか見えていない状態です。
後先を考えていない、ただただ今が楽しいだけ。
怒られてから「そういえばダメって言われてたね」と気づく。そしてなぜか仲間うちで「めっちゃ怒られた」と笑い話になる…というのが男子あるあるなのです。
効果的な注意の仕方は?
NGパターン:正論で問い詰める
「やってはいけないと言ったのに、なんでするの!」と理屈を並べて問い詰めても、男の子はむすっとして反発するだけ。
話が長くなると、最初に言われたことを忘れてしまいます。
おすすめのアプローチ
① 短く、端的に。大事なことを2回繰り返す程度が効果的。
② 背景を聞く。「なんでそんなことしたの?」ではなく「一人でやったの?何かあった?」と背景を探ると話しやすくなります。
③ 一対一で、横並びで。「なんとか君ってそんなことするタイプじゃないと思ってたけど」と声をかけると、とんがった気持ちがほぐれて素直になります。
④ 信頼関係があれば、ここぞの場面で毅然と。日頃の関係性を積み上げた上で、本当に許せない場面では真剣に厳しい口調で伝えることも必要です。
褒めることの絶大な効果
男の子は褒められるのが大好きです。特に女性の先生に褒められると効果絶大!
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「すごいね」「できるね」「助かった」…内心めちゃくちゃ嬉しい
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クラスの前で褒める → 集団に認められた感覚が生まれ、また頑張ろうという気になる
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「かっこいいね」 → これが最強の言葉。男の子はかっこいいと言われるとメロメロになります(笑)
逆に言えば、「それ、かっこよくないよ」「ダサいよ」 という言葉も効果的な指導になります。かっこいいと言われたい気持ちを逆手に取るわけです。
人前で叱ることのリスク
男の子も、人前でプライドを傷つけられることは非常につらいものです。
特に女性の先生に全員の前で強く叱られるのは、男の子にとって格別のストレスになります。
男性の先生に叱られる場合は「まあ俺が悪かった」と吹っ切れることも多いですが、女性の先生に人前でやり玉に挙げられると、「好きな子の前でかっこ悪い」という気持ちが強くなり、素直になれないどころか強い反発を招くことも。
叱るときは一対一が基本。 呼んで事情を聞くスタンスで行くほうが、よほどうまくいきます。
「頼む」と男子は動く
「自分からやります」とはなかなか言い出せない男の子も、「お願いしていい?」と頼まれると断れないのが男子のかわいいところです。
「先生に頼ってもらえた」という事実が嬉しいのです。
クラスで影響力のある男の子に、「あなたがクラスのいい雰囲気を作ってくれると助かるんだけど」と頼むと、意外なほどしっかり動いてくれることがあります。
男子は「頼まれる存在」として認められたいという気持ちを持っています。これをうまく活用しない手はありません。
男の子の発達段階を理解する
女の子と比べて精神的な成長が遅い分、中学・高校時代は「何も考えていない、とにかく楽しみたい」という時期が長く続きます。
これはおかしいのではなく、男の子として正常な発達の過程です。
大学生くらいになってから「自分たちって子供っぽかったな」と気づいて、少しずつ変わっていきます。
女性教員として大切なのは、「なんでこんなに子供っぽいんだろう」と悩むのではなく、「男の子はそういうものだ」と受け入れた上で、うまく関わっていくことではないでしょうか。
まとめ|明日から使える男子生徒への接し方
今回の対談を通じて、男子生徒への接し方のポイントが見えてきました。
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忘れ物は本当に忘れているだけ。 怒るより訴えかける。
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ガチャガチャ動くのは目立ちたいサイン。 個別に話しかけると本音が出てくる。
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やるなと言ったらやるのは好奇心から。 後先考えていないだけで悪意はない。
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注意は短く・一対一で・背景を聞く。
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褒めるのが最強。「かっこいい」は魔法の言葉。
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人前での叱責はプライドを傷つける。
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頼まれると喜んで動く。
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今は発達の過程。 男の子から男性へと変わる時期を見守る。
女性教員として、男性教員にはない「受け入れてくれる存在」という強みがあります。その強みを活かしながら、男の子たちと向き合っていきましょう!
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チャンネル:今日も明日も授業道〜国語教育をゆるっと語る〜
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