132_「自由進度学習」のキラキラした報告に、なぜベテランの私は違和感を拭えないのか?

Podcastのハイライト

「自由進度学習」や「個別最適な学び」。

SNSや本で見かけることが多くなってきました。

でも、ちょっとしたもやもや感が拭えません。

40人の教室で個別最適?、放課後の部活動で過重労働なのに?
そして「座って人の話を聞く」ことすら難しい生徒実態もあるのに?

そこを無視して理想だけを語るのは、あまりに酷です。

私もかつて、厳しい教育困難校で打ちのめされてきました。

だからこそ、キラキラした成功報告ではなく、明日から一歩だけ踏み出せる「プチ」なやり方を提案したいんです。

現場の「しんどさ」を知るあなたへ、そっと寄り添うお話をお届けします。

https://youtu.be/W27wIcbjY_0

Podcastの概要

皆さん、こんにちは。「今日も明日も授業道」の黒瀬直美です。

最近、教育現場では「自由進度学習」や「協働的な学び」といった、新しい学習スタイルが大きな注目を集めていますよね。

書籍や実践報告も増え、どこか「これをやらなければ時代遅れ」という空気すら感じます。

しかし、私は今のこのブームに対して、少し「違和感」を抱いています。

先日、四国で開催されたイベントで、多くの中学校の先生を前に実践発表をする機会がありました。

そこで「個別最適な学び」について触れた際、ある先生から「それは私立だから、ある程度学力が揃っている生徒が対象だからできるのではないか」という、切実な問いを投げかけられたんです。

公立では多様な学習実態があり、課題を抱えた生徒もたくさんいます。

その先生の言葉の裏には、「うちの教室の実態では、そんな学びどころではない」という悲鳴にも似た実感がこもっていました。

正直に申し上げます。

私がかつて勤めていた国立大の附属学校や、今担当している特進クラスなら、こうした新しい学びは教師がそれほど努力しなくても「すっと」導入できてしまいます。

しかし、厳しい教育困難校ではそうはいきません。

「あんた、一度ここでやってみなさいよ」とツッコミたくなるほど、現実は厳しいのです。

そもそも、「座って人の話を聞く」「相手の意見を受け入れる」という基礎基本のマインドが育っていない状態で、高度なスキルを要する学習スタイルを安直に下ろしてきても、現場が白けてしまうのは当然です。

また、構造的な問題も無視できません。

自由進度学習などのモデルは欧米から来たものですが、あちらは20人程度の少人数クラスに複数の教員がつき、さらに部活動の顧問業務もありません。

一方、日本では40人学級を一人で担任し、放課後も多忙を極めています。

ある若い先生が自由進度学習に挑戦した際、「人間らしい生活ができる時間」をすべて削って準備に奔走したという話を聞き、胸が痛みました。

今の日本のシステムで、これを標準的な「上位の目標」として掲げるのは無理があるのです。

だからこそ私は、自由進度学習や協働的な学びを「特別な、完成された実践」として全面的に押し出すのではなく、もっと「プチ」な形で取り入れることを提案したいと考えています。

一斉授業のすべてを捨てる必要はありません。

まずは一斉授業の中で「聞く」ことの大切さを守りつつ、その中にほんの数分だけ、ささやかな選択肢や対話の時間を混ぜ込んでいく。

この「プチ自由進度」「プチ協働的学び」こそが、どんなに厳しい実態の教室でも、どんなに多忙な先生でも取り組める、持続可能な形になるはずです。

理想の高さに押しつぶされるのではなく、目の前の生徒が少しでも成長できる「現実的な一歩」。

全投入は無理でも、少しだけ投入で十分。

現場で格闘している先生方の気持ちに、この配信が少しでも光を灯せたら嬉しいです。

この記事はNotebookLMによる文章作成を行いました。

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