
Podcastのハイライト
「私の大学での学びは、一体何だったんだろう……」 新任の頃、夜の定時制高校に赴任した私は、底知れぬ無力感に打ちひしがれていました。
進学校でバリバリ活躍する同期を横目に、授業は成立せず、世間からは「定時制の先生なんて」と見下される日々。
じりじりとした焦りの中で、私は自分がどれだけ「お嬢さん育ち」の甘ちゃんだったかを思い知らされました。
でも、そんな私を救ってくれたのは、勉強嫌いのはずの生徒たちでした。
スーパーファミコンの操作すらおぼつかない私に、ある男子生徒が「先生、RPGならできるよ」と攻略法を教えてくれたんです。
彼が書いてくれた論理的で完璧な解説図を見た瞬間、脳を殴られたような衝撃が走りました。
「これこそが、私が教えたかった国語じゃないか!」
教科書を閉じ、生徒一人ひとりと向き合う「個別指導」へと舵を切った、私の試行錯誤の物語。
今、目の前の生徒と心が通わず、自分の適正に不安を感じているあなたへ。
その苦しみは、10年後のあなたを支える一生モノの財産になります。
Podcastの概要 皆さん、
こんにちは。黒瀬直美です。
今回は、ある若手の先生からいただいた切実なDMをきっかけに、私がかつて経験した「定時制勤務時代」の失敗と再生の記録を、包み隠さずお話ししたいと思います。
その先生のメッセージには、
「授業らしい授業ができず、自分の適性に不安を感じ、モチベーションが下がっている」
とありました。
これを読んだ時、私は胸が締め付けられる思いでした。
なぜなら、20数年前の私も全く同じ暗闇の中にいたからです。
私の教員生活のスタートは、本当に厳しいものでした。
特に定時制での勤務は、それまでの私の価値観を根底から覆しました。
大学で学んだ文学理論や高尚な指導法は、荒れた教室では一ミリも通用しません。
ヤンキー座りをして睨んでくる生徒、家庭の事情でボロボロになって登校する子、深刻な低学力に悩む子……。
いわゆる「お嬢さん育ち」でぬくぬくと育ってきた私は、社会の厳しさを突きつけられ、自分の至らなさを毎日呪っていました。
進学校で「生徒の成績を上げた」と誇らしげに語る同期と比べ、自分は何一つ成長していないのではないか。
そんな焦りと、周囲からの偏見に、私の心は折れかけていました。
しかし、どん底の私を救ったのは、一人の「ゲーム大好き」な男子生徒でした。
アクションゲームが苦手で「マリオですぐ死ぬ」と嘆く私に、彼はRPG(ロールプレイングゲーム)の世界を教えてくれたのです。「先生にはファイナルファンタジーが合うよ」と。
彼が私のために書いてくれたゲームシステムの解説書は、驚くほど論理的で、図解も完璧でした。
勉強は苦手だと言っていた彼の中に、これほど豊かな「言葉の力」が眠っていた。その事実に気づいた時、私の授業観はガラリと変わりました。
私は教科書中心の授業を捨て、生徒一人ひとりに合わせた「個別指導」に振り切りました。
それぞれの生徒に合わせたプリントを作り、自分の人生を綴らせる『あしあと』という冊子作りにも取り組みました。
生徒が好きなものをベースに、どうすれば「書くこと」や「考えること」に繋げられるか。
毎日が試行錯誤と失敗の連続でしたが、あの時「先生」という仮面を脱ぎ捨てて生徒と同じ目線で向き合った経験が、今の私の授業デザインの幅を広げてくれたのは間違いありません。
今、苦しんでいる若手の先生方に伝えたいのは、「今の経験は20年後のあなたを裏切らない」ということです。
定時制や厳しい現場で培われる「生徒理解の幅」や「声かけのバリエーション」は、進学校のスマートな授業だけでは決して得られません。
「前に転ぶ」つもりで、失敗を恐れずに挑戦してください。
今のあなたにしかできない試行錯誤が、いつか誰にも真似できない本物の教育力へと変わるはずです。私もずっと、あなたの味方です。
この記事はNotebookLMによる文章作成を行いました。
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