学会発表報告:単元名「君たちはどう生きるか~『である』と『する』のカオスの中で~」(高校3年生論理国語)

1 私はなぜ学会で発表をするのか

先日、学会発表してきました。

スライドの表紙です。

大学の学会発表というのはとても気合ががいるし、いい加減では済まされない重圧を感じます。

大学の先生をはじめとして、教育現場で日々研鑽を積む先生方が、夏休み返上で来場されるのですから、熱心な方ばかりです。

私は子育てが安定してから、4,5年に一回、ここ最近は2,3年に一回は発表するようにしています。

参加者のみなさんの鋭い指摘は非常に勉強になります。

自分が独善的になっていないか、視野は狭くないか、など、自分を鞭打ってもらうためにも発表をするのです(笑)

過去、さまざまなご批正をいただきました。

その都度、勉強し直してきました。

それは私の財産になっています。

日本国語教育学会の全国大会でも、過去3回出ましたが、もうあそこは私みたいな年長者は遠慮してもらって、若い人を・・・という感じなのです。

しかしこの学会は、私のようなご老人でも受け入れてくれるので(母校だし)、ありがたいです。

2 単元の概要

学会の資料をここで張るわけにはいかないので、概要だけ。

なぜこういう単元にしたのかです。
単元構造です。

3 発表準備

実はこの単元は昨年度のものです。

やり終えた後、なんとなくうまくいかなかった感じがして、どこかに出そうとはさほど思わなかったのですが、改めて見直してみると、うまくいかなかったことばかりに目が行ってしまっていることに気が付きました。

そして、生徒の作品を見ていると、「これって、相当生徒は気合入っていたのでは・・・・」と思わされるものがありました。

この子たちと学んだものを、もう一回見直してみよう、と思ったのです。

しかし学会の発表資料作りは非常に時間も労力もかかります。

AI活用で自分の能力も低下しているのではないか、と思って、ここで自分を鍛えようと、活を入れることにしました。

とはいえ、ゼロベースでは時間がかかるので、AIも使いました。

方法
①一時間ぐらい、単元の説明や分析、考察を音声入力で溜めていく。
②実践発表の構造例をAIに渡して並べ直してもらう。
③AIの文章を徹底的に直しまくる。(かなりいい加減だったw やばいですぞ~~~www でもいい言い回しも提案してもらった。)
④その他実践データを張り付けたり、表にしてわかりやすくしたり。
⑤発表原稿が完成したら、発表用のスライドを作成。
⑥時間内に終わるよう、発表練習。

かなり時間がかかりましたが、その分、自分の、書く、話すは鍛えられたと思います。

4 発表後の質疑タイム

発表自体は練習通りうまくいきました。
20分予定を18~19分で終えました。

ちなみに、マイクだったので調子が良かったです。
理由はPodcastでマイク使っているので、調子が出たのと、自分の声を聴きながら発表するので、非常に調整しやすいからです。

質疑はたくさんでまして、とてもありがたいものでした。

(1)単元構造について

・「であるする」と「良識派」の親和性の高さ
・非常に興味深い単元構造
・一層と二層は逆でも良かったのではないか。
(単元構造をよりよくするための視点をいただきました)

(2)線を引いて要約のガイドにする取り組みについて

・その箇所でなぜ生徒の感想が弱くなったと思われるか?
・線を引く作業が、自然と要約を押し付けていたのではないか
・線を引かせなかったほうがいいのではないか
(!!!確かにそう思いました)

(3)生徒作品について

・ある生徒の作品は、非常に悩んでいて、そのままにしてはいけないように思う。フォローはあったのか。
⇒フォローなしです。その子の性格からして、安定性のある生徒であったこともあり、自分を見つめ直して、相対化しているので、悩みの途上を吐露したと受け止めた。

(4)「であるする」の普遍的な価値

・質問ではありませんが、「であるする」を普遍的な価値のある教材として、意味づけていることに感動したとの言葉をいただきました。

(5)先生にとって、探究的な単元構造とは?

この質問は、広島大学教授の間瀬先生からいただいたのですが、とてもありがたかったです。私が一番言いたかったことだからです。

私は、比べ読みをするために、教材を選ぶことはしないです。
私は、できれば、生徒が何に悩み、何を解決したいのかや、生活の中で何に興味があるのかをもとに単元を立ち上げたい。
しかし、それが教科書教材を使わなければならないとなると、その教材が今の生徒とどうつながるのかをもとに単元を立ち上げたい。
それをもとに、関連する教材を選び、導入を考え、パフォーマンス課題を考え、単元の構造を考えたい。
そして生徒が主体的に夢中になって考えていく中で、読む、聞く、話す、書くを鍛えていきたい。
そして、学習が終わって、大学生になったり、大人になったりしたときに、問題に直面し、何を読んだらいいのか、どう比較したらいいのかを授業を思い出して、自分で考えたり、自分が自由になるためにはどうしたらいいかを思い出してくれたり、能力主義や、価値観の相違による葛藤をどう乗り越えるかについてヒントを得たり、そういった、社会に出ても生きて働く力になるように、と思って単元を構想しています。

その時、いった言葉にちょっと加筆しました。

5 懇親会で

懇親会にも参加し、大学の先生といろいろとお話をしました。
今回の取り組みでうまくいかなかった点についても、「初志貫徹」すればいいのだ、という勇気をいただきました。

また、懇親会ではその他の発表者の方とも交流しました。

若い発表者が多くて、私はもうかなりな年長者になっていたので、若干隔たりがありましたが(笑)、話しかけて、若い人からも学びました。

また、元教育実習生や県の学校でお世話になった人、ロイロの研修会で一緒になったお嬢さん、院生の人などなど、国語教育にかかわるいろいろな人と歓談をしました。

また、発表者のスピーチもあり、私もしっかりスピーチをしました。

そのスピーチ内容についてはまた記事を書きたいと思います(笑)

6 まとめ

今回は、自分ではあまりうまくいかなかったと思っていたけれど、やはりしっかりした単元構想に基づいているものは、多くの学びを生む、ということがわかりました。

横並びのシラバスや、時間数の制約で、現在単元学習が展開できない息苦しい現場となっています。

また、資質・能力主義のために、学習指導目標が、スキルに設定されがちになっている状況です。

この「である」と「する」のはざまの中で、何をすべきか。

とにかく、監視、点検、批判、行使しつづける、学び続けるしかないのかもしれません。

単元名「君たちはどう生きるか~『である』と『する』のカオスの中で~」は、私自身の問いでもあったということになります。

※この文章はAIを使わずに書きました。

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