271_なぜ35歳を過ぎると、新しい技術は「不自然」に見えてしまうのか?

 Podcastのハイライト

皆さんは「ダグラス・アダムスの法則」という言葉を聞いたことがありますか?

イギリスの作家が提唱したこのユーモラスな法則を知ったとき、私は「なるほど、職員室のあの空気感の正体はこれだったのか!」と膝を打ちました。

自分が生まれたときにすでにあった技術は「自然なもの」。

15歳から35歳の間に登場した技術は「自分をレベルアップさせてくれるワクワクするもの」。

そして、35歳を過ぎてから現れた技術は「どうも不自然で受け入れがたいもの」に感じてしまう……。

この法則を補助線にしてみると、スマホを体の一部のように使いこなす生徒たちと、生成AIを「嘘つきだ」「仕事を奪うものだ」と警戒する大人たちの心の溝が、すーっと読み解けてくるんです。

今の教育現場で起きているICT活用の温度差は、単なるスキルの問題ではなく、私たちがどの時代にその技術に出会ったかという、もっと根深い「世代の感覚」が影響しているのかもしれません。

今回の配信では、この法則をヒントに、ベテランと若手がどう歩み寄り、お互いの知恵を分かち合っていけるのか、私なりの実感を込めてお話ししています。

https://youtu.be/h94FvLMC5HM

職員室で感じる「見えない壁」の正体

日々の教育現場で、ふとした瞬間に世代間のギャップを感じることはありませんか?

例えば、若手の先生が当たり前のようにGoogleクラスルームやロイロノートを使いこなし、生徒たちを活発に対話させている横で、「やっぱり授業は板書とプリントが基本だ」と、頑なにデジタルの導入をためらうベテランの姿。

あるいはSNSの使い方一つとってもそうです。

10代から30代にとっては、スマホ決済やTikTok、インスタは日常の風景。使えないことは「ボールペンで字が書けない」のと同レベルの感覚かもしれません。

一方で、50代以上の方々の中には「現金の方が安心だ」「生成AIなんてハルシネーション(嘘)が多すぎて、あんなものばかり読んでいると頭がおかしくなる」と、否定的な見方を持つ方も少なくありません。

こうした反応の差は、個人の能力というより、実は「ダグラス・アダムスの法則」で説明がつくものなのです。

「不自然さ」への恐怖と向き合う

私自身は、どちらかといえば新しいものに「がっつりついてきている方」だと自負していますが、それでもこの法則を知って、深く納得する部分がありました。

35歳以降に登場した技術は、どうしたって「不自然」で「受け入れがたい」と感じやすい。

ベテランの先生方がICTを敬遠するのは、ただ操作が不安なだけではありません。

これまで自分が心血を注いで作り上げてきた「授業の形」が、得体の知れない新しい技術によって崩れてしまうのが怖い。

あるいは、オンラインでは生徒の反応が掴めず、何を考えているか分からないという不安。

その「怖さ」や「不自由さ」は、非常にリアルな感情なのです。

一方で、若手の先生たちはクラウドでの共同編集や情報共有に何の抵抗もありません。

この感覚のズレをそのままにしておくと、職員室の風通しはどんどん悪くなってしまいます。

「教え込む研修」から「幸福をシェアする場」へ

では、私たちはこの世代間の壁をどう乗り越えていけばいいのでしょうか。

私は、これからの研修のあり方にそのヒントがあると考えています。

よくある「知っている人が、知らない人に教え込む」というスタイルの研修では、受け入れがたさを感じている人の心は動きません。

そうではなく、「これを使ったら、こんなに便利になった」「自分の自由な時間がこれだけ生まれた」「生徒がこんなに喜んで成長した」という、「便利さ」や「幸福感」をシェアし合う場を作ることが大切だと思うのです。

デジタル化にかじを切るのは、もう時代の必然です。

でも、それを押し付けにするのではなく、相手に喜んでもらえるシーンを一つずつ作っていくこと。

若手の持つスピード感のあるITスキルと、ベテランが蓄積してきた豊かな経験やノウハウ。

これをお互いに自然な形で交換できる関係性が、今の学校には必要なのではないでしょうか。

未来を創る同僚の皆さんへ

技術はあくまでツールです。でも、そのツール一つで、私たちの働き方が楽になり、生徒たちの学びがより豊かになるのもまた事実です。

「新しいものはちょっと……」と足踏みしてしまう気持ちも、痛いほど分かります。

でも、もしその技術の先に、あなた自身の「自由な時間」や、生徒の「輝く笑顔」が待っているとしたら、少しだけ扉を開けてみませんか?

私もこれまで、多くの先生方が「これなら頑張れそうだ」と思えるような研修を模索してきました。

そのコツについても、ブログなどで発信しています。一人で抱え込まず、お互いに助け合いながら、この変化の激しい時代を一緒に歩んでいきましょう。

※この記事はNotebookLMをアシスタントとして使用しました。

#教育 #ICT教育 #ジェネレーションギャップ #教師の日常 #ダグラス・アダムスの法則

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