「横並び」の呪縛をどう抜ける?|オーダーメイドとスタンダードの授業のジレンマと向き合う

✿ この記事で分かること

  • 「オーダーメイド型」と「横並びのスタンダード型」の授業のジレンマ
  • 自主編成ができた学校と、できなかった学校の違い
  • 国際バカロレアの概念型学習とAIが、このジレンマをどう変えうるか

教壇で感じる「これでいいのかな」という違和感

学校という場所で働いていると、常に付きまとう大きな悩みがあります。それは、クラスの実態に合わせた「オーダーメイド型」の授業をしたいという願いと、学年全体で進度や評価を合わせる「横並びのスタンダード型」を守らなければならないという現実の板挟みです。

横並びのスタンダード型教科書をベースに、どのクラスでも同じ内容を同じペースで進める。保護者への説明責任も果たせ、教員の準備負担も減る。一方で、教師自身のカラーが消えた「没個性」な授業になりがち
オーダーメイド型クラスの実態に合わせて、教材の「投げ入れ」や自主編成をする。生徒が生き生きと取り組める形を模索できる

目の前の生徒たちが、冷めてしまっているのを感じながらも、決められた範囲を終わらせるために教壇に立つ、そんなもどかしさを、私も何度も味わってきました。

「自分らしさ」を封じ込められた苦しさと、救いだった自由な場

振り返ってみると、私が自分なりの「自主編成」で授業をのびのびと展開できたのは、少し特殊な環境にいた時でした。

  • 教育困難校:教科書をなぞるだけでは授業が成立しない。生徒の興味を惹きつけるために、独自の切り口で教材を「投げ入れ」た
  • 定時制高校、研究が使命だった国立大附属、現在の私立校:教員の裁量が大きく認められていたからこそ、自分の「カラー」を出すことができた

しかし、一般的な県立高校、特に進学校などではそうはいきません。定期考査の範囲設定ががっちりと決まっていて、1時間の遅れも許されないような「横並び」の世界。ある学校では、指定された「スタンダードプリント」通りに進めなければならないという、息が詰まるような環境もあると聞きます。

私自身も、理想の教育と現実のルールの間で、自分を押し殺して授業をしていた時代は本当に苦しかったです。

AIと概念型学習が、分断された壁を壊すかもしれない

このジレンマを乗り越えるヒントとして、最近注目しているのが「国際バカロレア」の概念型学習です。特定の教材に縛られるのではなく、共通の「概念」さえ押さえていれば、教材の選び方や教え方は自由。そんな柔軟な仕組みが、私たちの苦しさを解消する一つの方向性になるのではないかと感じています。

さらに、ICTやAIの存在も無視できません。AIが一人ひとりの理解度を分析し、個別最適化された学びをサポートできるようになれば、先生はもっと「自分にしかできない授業」にエネルギーを注げるようになるはずです。

もちろん、まだAIを使いこなして自分のカラーを出す段階には至っていないかもしれません。でも、教師自身が学び続け、新しい道具を味方につけることで、スタンダードとオーダーメイドのいいとこ取りができる未来が、すぐそこまで来ている気がします。

完璧じゃなくていい、まずは「夢中」の種をまこう

結局のところ、一番大切なのは、生徒が主体的に、それこそ「夢中」になって取り組める場を作ることではないでしょうか。横並びのルールの中でも、どうすれば生徒の心が動くのか。それを問い続けることが、私たちの仕事の核(コア)なのだと思います。

私もずっと悩み、時に諦め、折り合いをつけながら歩んできました。小さな隙間を見つけて、自分なりの「仕掛け」を一つだけ放り込んでみる。そんなささやかな挑戦から、授業の景色は少しずつ変わっていきます。

✿ まとめ

  • 横並びのスタンダード型には説明責任や負担軽減の利点がある一方、没個性になりがち
  • 自主編成ができるかどうかは、勤務校の環境に大きく左右される
  • IBの概念型学習とAIが、スタンダードとオーダーメイドのいいとこ取りを可能にするかもしれない
  • 横並びの中でも、小さな「仕掛け」を一つ放り込むことから

一緒に、この矛盾だらけの現場を面白がっていきましょう。

あわせて読みたい

※この記事はNotebookLMをアシスタントとして使用しました。
#教育 #授業デザイン #国語教育 #生成AI #教員の働き方

コメント

タイトルとURLをコピーしました